記憶が定かではないのですが9年前 私が不入流神戸の門を叩くきっかけとなったのは、クリーニングに従事しているものの何一つ自信を持って出来る事が無 い事に気付き ひとまずシミ抜きでも勉強してみるかなと言った安易な理由でした。
そしてたまたま大津先生が不入流神戸を開校するにあたり生徒を募集して いて直接先生から案内状を頂いたのがきっかけです。当時 不入流の名前は知っていましたが胡散臭い集団としか見ていなかったので少し悩みましたが他の選択 肢もなく大津先生の人柄もある程度は知っていたので不入流神戸と決めた記憶があります。
い ざ勉強してみるとクリーニングの作業上の過程としてシミ抜きを知っていましたが、自分が何も知らない事を痛感しこのままではヤバい!と思いました。勉強す るにつれて知らなかった事を知り 出来なかった事が出来るようになり 落とせなかったシミが落ちるようになり、夢中で勉強していたので気づけばアッと言う 間に1年が終わる頃となり、その頃には明確に不入流の師範になりたいと考えていました。
師範になってから数年の間、初心の頃のような気持ちを持ち続けれた訳ではなく時にはこなすだけの教室の時もありましたが、不変なものとして自分に自信を付けさせてくれた大津先生に恩返しをしたいと思っていました。
恩返しをするには何が1番かと考えると 先生から教えて貰った事を他者に認めて貰う事が最善であると結論をだし2014年12月に師聖の試験に挑みましたが不合格でしたが、不合格になったことで、自分の現在地を確認することができ足りないところを埋める事を優先することで2015年12月 ぎりぎり合格することが出来て、師聖になれたことで、ようやく一つ大津先生に恩を返す事が出来てホッとしました。
また師聖になったことで、ようやく師範としての自分の技術に対して少し自信を持てるようになりました。
これからは師聖としての勉強もしつつ、大津先生のお手伝いが出来ればいいなと考えています。
武井 基宏 (TAKEI MOTOHIRO)
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