東京リスタート

不入流(いらずりゅう)神戸の1番弟子 武井です
 
今年より祖主の教室が本来の毎月第1週目の日曜日に戻ったことにより、私の都合により毎月の参加が難しくなりました。
今回は伊藤当主が伝習館にいらっしゃる日を去年 祖主より聞いていたので、無理を言って時間を割いて頂き
仕上げを教えて貰うことになりました。
 
祖主から教えて頂いているのにも関わらず、今回 当主にお願いしたのには理由があります
着物を普段、触る機会がなく通っている割に何も出来ない事に気付き
1から仕上げを教えて欲しくなったからです
なので
東京リターンズから東京リスタートに改題します(汗)
 
仕上げをしてくと当主の開口一番
「武井さん 2年間なにやってたのぉー(怒)」
はい返す言葉もございません
当主としても人としても当然のお言葉だと思います(泣)
 
一言 お叱りを受けた後は、いつもの優しい当主の口調で
ひとつひとつ優しく噛み砕いて教えて頂きました
しかも個人指導です!
とても贅沢です!!
  
 
一通り教えて貰った後に私が着物を仕上げていきますが
「クリーニング屋さんの仕上げになってるよ」
 「蒸気の量が多い」
 
 指導を受けながら一通りやり終えます
終わって一言
 
「左右が違うじゃん」
 
(汗)
 下前は当主 上前は私です
 
またまた ゆっくり指導してもらいながら私が形を崩してしまった
着物を戻してくれました
 
 
当たり前ですが全然違います!
箔がついているので初心者には難しいとのことでした。
 
この一点を仕上げるだけで午前中の2時間を消費してしまい
申し訳ない気持ちで一杯となにも出来ない自分にストレスがかかり気分が悪かったです
 
それでも当主は
「昼から簡単な単衣の着物で仕上げの練習しようね」
と優しく声をかけて貰って助かりました
 
お昼から練習していると
なんと!
宇井先生が預かった着物のシミ抜き処理をするためにいらっしゃいました。
宇井先生 私の産まれたての小鹿のような動きの仕上げの姿をみて
一言
「武井君 2年間何やってたのぉー!(怒)」
(号泣)
 
と仕事をされにいきました
 
私は仕上げるのに時間が掛かるので少しやっては確認・仕上げの繰り返しのなかで
当主が離席されていた時には
見るに見かねて優しく丁寧に
私の間違ったアイロンの動かし方やカタチの戻し方を優しく丁寧に教えて貰い とても有り難いです
 
恐らく平日教室の生徒さんでも 伊藤当主 宇井先生からの個人指導なんて そうそうはないはずです。
簡単な着物?であるはずなのに2時間近くかけて仕上げを終え
両先生から
「綺麗に出来たじゃ〜ん」
と優しいお言葉
私は嬉しいはずなのですが、情けなさすぎて褒めて貰っても実感が湧いてきませんが楽しかったです
(大事な所の写真を忘れるのはいつものご愛嬌(笑))
今回 なにも出来なさすぎる自分を再認識出来て辛い方が大きかったですが、違った楽しさも得れたことが大きかったです
帰ってからは 極力時間取って 仕上げの練習をしていき 遅くても良いので1つ1つ前に進めれる様に努力して行ければと思う 貴重な1日でした
この機会を作って頂いた
当主
成り行きとはいえ懇切丁寧に教えて頂いた
宇井先生
本当にありがとうございました
祖主の教室時に会う機会があるようでしたら、
これに懲りずに教えて下さい
翌日 おさらいがてら長襦袢で練習してみました
御礼がてら当主にメールしましたが未だ採点は頂けていません(笑)
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武井 基宏 (TAKEI MOTOHIRO)

不入流第200番師範 不入流神戸一番弟子。ヤナギヤクリーニング代表・不入流大阪代表 1975年9月21日生まれ。東大阪市出身・在住 クリーニング師・不入流師聖の資格を持つ。  お客様の綺麗にして欲しいの気持ちを真摯に受け止め、長く愛用出来るを根本としたクリーニング方法を選択しトータルで喜んで貰えれる様に日々取り組んでいる。趣味と言えるほど真剣に取り組んだものがないが、写真(スナップ)・バレーボール・波乗り・アウトレット巡り・日帰り温泉施設巡り。 不入流神戸ではアニキと呼ばれ慕われている?

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