平成29年度第4回不入流神戸教室「JISL0001に伴うMA値確立」(染川)

朝晩めっきり涼しくなってきて、そろそろニット帽かな?と考えている不入流神戸七番弟子、染川です。お鍋とか、おでんとか、寒くなってくると楽しみが増えてきますね(ニッコリ)

 

さて、9月10日に開かれた不入流神戸教室は「JISL0001に伴うMA値確立」です。

洗濯絵表示がISOに準拠したものに置き換わり、取り扱い方法に関してもしっかりとした基準を満たす必要性が出てきました。

以前のJIS表示の場合は「推奨表示」でしたが、今回のJISL001では「限界表示」へと変更されました。

上図は水洗い絵表示ですが、下線が一つのものと二つのものがあります。ヨコ棒1本は、弱い操作を、 ヨコ棒2本は、非常に弱い操作 を示しています。

では、「弱い操作」「非常に弱い操作」とはどの程度の操作を指すのでしょうか?

その指標として、「MA値」を知る必要があります。

MA値とはどのようなものであるかを今回の講義では学びました。

※「メカニカルアクション」といって、洗濯の際の揉まれたり叩かれたりする動作の強さ・弱さから受けるダメージを表した目安です。

丸く穴が空いた、切りっぱなしの布(MA布)を洗濯物に縫い付け、洗濯処理を行います。切りっぱなしであるため、当然端がほつれてきます。そのほつれた糸の本数=MA値です。たくさん糸がほつれたらMA値は大きくなることが想像できると思います。

実際の処理では、このMA値を小さく抑えなければなりません。そして、洗濯絵表示のヨコ線一本と二本ではこのMA値の目安が異なります。

絵表示で指定されている処理を満たすMA値が自社では達成できているか?ということが、じつは洗濯絵表示変更と同時に求められていたのです。

自社プログラムのMA値、ご存じですか?

 

不入流神戸教室では具体的なプログラム内容も講義で聞くことが出来ます。

ブログで興味を持っていただけた方は是非、お問い合わせをお願いします♫

 

午後からは武井先生を中心とした実技指導です。

     

皆さん熱心にしみ抜きの勉強をされていました。

持ち込んだ品物がきれいになっていく過程を知り、自分の引き出しを少しずつ増やしていっているのが回を重ねるごとにハッキリと見えてきています。

 

そして…

おめでとうございます♡

 

 

 

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染川智洋

不入流 神戸7番弟子。不入流 253番師範。クリーニングきりしまに勤務。1973年生まれ。愛知県豊橋市出身、兵庫県姫路市在住。クリーニング師(国家資格)・TES(繊維製品品質管理士)の資格を持つ。 お客様に納得していただける品質を追い求め、なおかつ現場の生産性にも目と頭を光らせる。 甘いものに弱く、「三度の飯より飯が好き」と公言するご飯大好きマン。 instagram(ID:sometomo)とカメラロールにはご飯とジムニーしか写っていないという噂もある。 食べることと、ジムニー(四駆)で野山を駆け回り壊して直すことが最近のお楽しみ。不入流神戸のムードメイカー(ターメリックマン)でもある。

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